白茶日記

きまぐれに。



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JapEn 12th LM 感想 :: 2017/01/03(Tue)

あけましておめでとうございます。結局年越しちゃった。
出演者の感想と合わせてジャペン全体について思うところを書いておきます。




FSの質は過去最高レベルだが編集が惜しい。文字の色がダサすぎる。
集まった動画が良い物だっただけに一層残念に思う。「あっさり」より「手抜き」という言葉が浮かんでしまった。

出演者の感想(敬称略)

・ayaNo
地味ながら工夫を感じる技が多く、特に後半の12変形ラダーはインパクトがある。
ただ完成度面で若干の衰えを感じる。特に〆前のウィンドミルで大きく手が動いてしまったのが残念。

・VAIN
ウィンドミルからの流れが非常に印象に残る。序盤は比較的平坦な構成であったこともあり対比でよく映えている。
逆に言えば序盤はやや工夫不足に見える。細かく見れば面白い技も入っているのかもしれないが、テンポが一定かつ軌道も予測可能な範囲であり印象が薄い。
またTMのFSについても同じことを書いたが、〆前のコンボはつい数か月前SephirotのCVで使用したものと同じで既視感が強い。使い回すなら工夫が必要だし、そもそもこの短期間で2回使うのは無理がある。

・eban
相変わらず美しい。以前より回し方が柔らかくなったような気がする。
ただ美しいだけで構成的な魅力はあまり感じない。9th、10thのFSはかなり練られている印象があるので少し見劣りしてしまう。

・Beige
別記事にまとめます

・kabu
シメトリカルドラマーを挟んでリバースを2回繰り返す流れが渋くて良い。切り返しながら〆に向かう流れも精度が高く技術力の高さを感じさせる。
使用する技はシンプルながら構成にも工夫が凝らされており非の打ちどころがない。過去のジャペンの動画と比べてもかなり好き。

・Riason
遊び心を感じる見ていて楽しいFS。技の完成度の高さは今更言うまでもないが、特に後半の12タップのピタッと止まっている感じがたまらない。
45軸を使用しない上に終始切り返し続けるという攻めの構成だが特に違和感は感じなかった。全て技術力でねじ伏せている。他の人には絶対に真似できない組み方だと思う。

・iteza
いまいち主張が見えにくい。見慣れないピボットが全体に散りばめられており努力は感じるものの結局どの部分を一番見せたいのかが伝わってこない。
中盤の2軸は軌道とテンポが変わるためインパクトがあるが前後のピボットとの関連性が薄いように見える。
彼の技術の高さはもちろん認めているが、構成に関しては「分かりやすく、伝わるように」がモットーの僕とはどうも感性が合わないらしい。

・Menowa*
どこで回してるんだよ、という一般人のようなツッコミを入れたくなる。既存の技を置き去りにした前衛的な構成。
序盤のデコピンのようなエアスピ、中盤の謎パワーパス、〆前の指まげて切り返す謎技等々いずれも一度も見たことも考えたこともない技ばかりでとても興奮した。TM、LMどちらも良いけどこっちの方が好き。

・mind
元気いっぱいのインフィニティ。内容は彼にしてはシンプルな方だが45での切り返しのインパクトが大きく構成としてつり合いが取れている。
ただせっかく技術があるんだからもう少し遊んでほしい気もする。引退前の方が自由なFSを作っていた。
あと〆の入り方は少しありきたりに見える。〆は必ずしもスプレッド、アラウンドである必要はないし、強いor弱いという考え方も固定観念でしかないと思うけど、何を使うにしても工夫は必要だと思う。

・TMrW
去年より上達してて笑ってしまった。一年間ろくに動画も撮らず拝み続けていたんだろうか。
ネタの新規性はもちろんだが、環境が見やすい上に技の完成度も高く特に言うことはない。右手指×左手掌から右手指×左手指に移行するところが好き。
素人目には去年と今年でネタが出し尽くしたように見えるので次の動画が楽しみ。どこまで持つかな。

・モナチョ
MVP。日本一。名人。
使っている技は極めて複雑だが画質がクリアであるため目で追いやすく、さらにどの動きも見ていて非常に気持ち良い。
中盤のウィンドミルから無理やりZCCに繋ぐ流れが凄すぎる。こんなの繋がるわけないでしょ。
構成に関しては〆前の流れがくどいようにも見えるけどこのFSにそういう指摘をするのは無粋だと思う。技術ごり押しでそれが許されてしまう数少ないスピナー。
本気出すのは数年に一度だし次はいつになるだろう。




今回のジャペンは「二つ作る」という前代未聞の構想のもとスタートした大プロジェクトで、ペン回し界を大きく盛り上げたことは間違いない。何よりどちらも魅力ある作品に仕上がっているしきちんと住み分けもできている。それに一度のジャペンで二つもCVが見れるなんてお得感がある。

しかし僕はジャペンは一つでいいと思っていたし今もその考えは変わっていない。今回は二つとも上手くいったがあくまで結果論であり、FSの提出先が分散することによるレベルの低下や、両作品の住み分けが失敗してしまう可能性を考慮するとあまり推奨できるシステムではないと思う。今後二つ作ることなんて無いだろうし杞憂に過ぎないけど、「12thでは二つ作ったから」という理由で同じことをやろうとすると上手くいかないと思う。

今回はTM、LMどちらも制作陣が楽しそうに取り組んでいたのが何より印象に残っている。昨年は編集者が一人で追い詰められていき、公開後もツイッターで毒を吐きまくった挙句ペン回し界を去るという非常に味の悪い結末を迎えてしまったため、ジャペンにマイナスイメージを持った人も少なくなかったと思う。今年のジャペンはそういう負の印象をすべて洗い流してくれるような爽快感があった。

今回のジャペンは大成功だったと言えると思うが、本当に重要かつ大変なのはこれからの活動だと思う。これまでもペン回し界が一時的に盛り上がりを見せたことはあったが、いつも継続することなく1年程度で熱が冷めてしまっていた。今はAlcor ProjectやIG-UNITEなどペン回し界を盛り上げようという動きが多く見られる。ジャペン成功を追い風にこれからも失速することなく繋いでいってほしい。僕も僕にできる範囲でペン回し界に貢献できるよう活動を続けていくつもりでいる。

  1. ペン回し
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JapEn 12th TM 感想 :: 2016/12/31(Sat)

先延ばし先延ばしにしていたらあと数時間で年を越すところまで来てしまった。
流石に年内に終わらせておきたいので駆け足気味になるが感想を書いておこうと思う。




みんな散々言ってるけど編集が凄すぎ。作品が素晴らしすぎてしばらく気づかなかったけどそういえばジャペン史上初の枠付きなんですね。Lotusさんがやったら誰も文句言えないでしょう。
曲・編集・FSのすべてが揃った奇跡の作品だと思う。過去12年で一番好き、8超えた。

出演者の感想(以下敬称略)

・iteza
〆前の静止技が好き。これだけガッツリ止めても何とかなるんですね、使ってみたくなった。
しかし何せインパクトの大きな技なので前半に伏線となる流れを一つ作れていたらなお良かったと思う。技自体は良いがやや唐突な印象を受ける。
構成は分かりやすく伝わるように、というのが持論なので見せ場の明確なこっちのFSの方が好き。

・VAIN
去年に比べて環境が見やすく技の完成度も上がっている。
技の密度は相変わらず非常に高く、特に回転方向を変えながら複雑怪奇なパスで畳みかける前半の流れは圧巻だった。
しかし最大の見せ場となる〆前の指クロス技がlvt.Cup決勝の動画と同じだったので後半は既視感が強かった。使いまわすにしてももう少し上手く誤魔化してほしい。

・Noël
指の出し入れがこれだけ映えるのは凄い。技自体の難易度の高さはもちろんのこと、地味な印象で終わってしまいがちなこれらの技をここまで魅力的に見せられるのはNoëlさんくらいだと思う。
前半は完成度にやや難があるものの構成は全体を通じてまとまりがあり彼の良さが前面に出ている。あまりジャペンに興味が無さそうな印象を持っていたので出てくれて本当に嬉しい。

・Malimo
エアスピやナックルといったペンが指の制御を離れる技がとても上手い。パス全盛の現代においては貴重な個性だと思う。
上述のインパクトある技を組み込みつつ安定感も崩さず全体を通じて隙がない。
現状の回しに不満は無いが、個人的には技術がついてきた今改めて2011-12年頃の自由奔放な構成を再考してみてほしいとも思う。もちろんそのまま昔に戻っては意味がないが形を変えて取り入れることは可能だと思う。

・Ease
昔からの指使いや安定感を残しながら最新の技を取り入れていくあたり進化を続ける古参という感じでワクワクする。
〆のスプレッドも毒栗ならではの迫力があり中終盤の流れの盛り上がり方が素晴らしい。
以前に比べレトロ感を纏った毒栗と共に技術面でのさらなる発展を期待してます。

・Menowa*
テーマ設定が分かりやすい構成。高難度ながら完成度も一定以上を保っており毎度のことながら桁違いの技術力を見せつけられた。
終始謎だけど中盤の指クロスラダー?が映えているのが何より謎、普通映えないでしょこの技。
見ていても伝わらないという理由で今まで指クロスにいい印象を持っていなかったんだけど考えを改めさせられた。流石すぎる。

・mind
中盤のソニックコンボが非常に巧みでインパクトがある。
先端を持っているにも関わらずウィンドミルを使わず他の技を連発されると一気に動きが読めなくなる。
見せる技を見せてからサッと〆るあたりがいかにも彼らしい。今年見た動画の中ではspirexiaに次いで好き。

・ippei
構成はワンパ感がないよう無難にまとめられているがやはり順回転のコンボばかりで印象が薄い。
今年一年でmind、Beige、そしてippeiさんの3人が順回転統一の動画を撮影したがいずれもFSとして一歩及ばないところがありテーマとしての困難さを感じる結果となった。
結論として順回転統一は逆回転統一と比べインパクトが薄く、それだけで満足にFSを作ることは不可能に近いと思う。ippeiさんの技術があれば順回転にこだわらなければもっと良い物を撮れたと思う。

・Beige
後日二つまとめて

・Slofis
技の焼き増し感が強い。細かく見れば新しい流れも入っているのだろうが印象に残るコンボがいずれも既出技で見ていてワクワク感を感じない。
実力の高さ故に求められるレベルが上がっているのもあるが流石にそろそろ新しい構想を見せてほしい。やや行き詰まりを感じる。

・Shadix
MVP。緻密な構成の組み立てや指の形の制御、技の完成度の高さ等々あらゆる要素が長時間の撮影を物語っている。
最大の見せ場となるソニックコンボ連打パートの練られ方が何より素晴らしい。指の形が被らないようピボットをバリエーションに富ませつつ、一度途中で1軸絡みのコンボを混ぜて前半後半に分け、後半はどこまでソニックが続くんだろう?と不安になってくるあたりでインパクトの大きな25ピボットを見せてすかさず切り返す。非の打ちどころがない。
〆もFSを崩さない程度に強く終始隙が無い。今まで見た動画の中では断トツで一番好き。

・Iful
トリにふさわしい技術を感じるFS。完成度が高いと言うとどうもありきたりだが、この人の回しはシンプルでも他の人にない魅力がある。
始動のフルーエントパスから中盤にかけての雰囲気作りが素晴らしい。終盤の切り返し連発も迫力があるが〆の入り方だけは若干違和感を感じる。やや唐突にペンが跳ねたような印象を受けるのでもう少しエアスピを意識させる流れを作れていたらより良かったと思う。
しかし何といっても初出演でこれだけの貫録を出せるのは只者じゃない(一昨年のAiriさん去年のiroziroさんでも同じこと言った気がする)。ジャペン出演に満足せずこれからも腕を磨いていってほしい。あとインフィも見たい。

  1. ペン回し
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インフィニティと私(2008~2010年編) :: 2016/12/05(Mon)


本記事はペン回し Advent Calendar 2016の参加記事です。
完結しなかったので後日後編を書きます。



08年1月、中二の冬にペン回しを始める。
資料室を見ながら基礎技を習得していく過程で早くもインフィニティの虜となる。そもそもペン回しを始めた理由が「周りとは違う『何か』がほしい」という極めて中二的なものであったこともあり、ペン回しの中でも変わり種であるインフィニティに魅力を感じたのはある意味当然ともいえる。

かくして授業中・休み時間はおろか登下校中までペンを振り回し続けるインフィニティフリークが誕生する。友達からは「お前それ回ってないやん」とのツッコミを数多く頂戴したが負けなかった。

始めたばかりのころはbonkuraさんのインフィニティを参考にしていた覚えがある。参考に、とはいっても雰囲気を真似ているだけで具体的な技までは理解できていなかった。スロー再生やコマ送りの仕方がわからなかったためである。

また、当初はインフィニティ主体のスタイルを目指すという意識はなく、あくまでお気に入りの技程度の位置付けだった。もちろん他系統の技も練習しており、今でこそやり方を忘れてしまったが3ソニひねも4パスリバもできていた。

08年の春にSaz'ect Star Driveが公開され、ippeiさんのFSに大きな衝撃を受ける。24で挟んで振り回すのが精いっぱいだった当時の自分からするとフラソニや4シメソニは未知の世界だった。同時にインフィニティだけでFSを作れるということに強い憧れを抱き、使えるコンボを増やそうとますますのめりこんでいく。



当時自分がインフィニストとして認知していたのはippeiさん、planter*さん、Mizmさんくらいで、不遜にもMariaさんやangmaramyon_a氏のことは全く知らなかった。そこで、3人程度しかいないのならちょっと上手くなればすぐに評価されるようになるんじゃないか?という甘い考えを持つようになる。彼らより上に行こうとまでは流石に考えなかったが、とりあえず名を挙げるくらいのことはできそうだと目論んでいた。

Saz'ect SDの衝撃から半年、08年の冬のことだったと思うが、FDとVFのチームコラボにplanter*さんそっくりのスピナーを発見する。てっきり改名して復活したものと思い込んでいたが、したらばの反応を見るとどうやら違うらしい。
何者なのかは知らないが、やたらと上手い。複雑さはippeiさんほどではないものの、滑らかさは過去のどんなインフィニストよりも上だと感じた。無論mindのことである。
歴1年に満たない当時の私が張り合おうなどと考えるはずもなく、ただただ憧れるばかりだった。一方で、インフィニティで有名になるためには最低でもこのレベルが求められるのか、と少し憂鬱に思った覚えもある。

09年春、無事高校に入学した私は本格的に活動を開始する。
ブログを作り、相互リンク(死語)の申し込みから交流を広げていく。当時はTwitterが無かったため交友の輪はブログのコメントを通じてコツコツ広げていくしかなかった。
しかし多少友達が増えたところで実力は未熟なままであり、CVは落選することの方が圧倒的に多かった。合格率は50%以下だったと思う。
そんな中で高一の冬に、初めて中堅クラスのCVに審査合格する。



当時の興奮は今でもよく覚えている。自分の出演した個所を何回も見直して一人ニヤニヤしていた。
中学校時代に一緒にペン回しをしていた友達にも自慢したが、もう興味が無いようで黙殺された。

この頃はインフィニティを使うということだけに注目しており、それ以上スタイルを考えることはなかった。漠然と滑らか・複雑なインフィニティをしたいと思いながら練習していた。歴2年ならそれくらいが自然だろう。

Really?7th合格で図に乗った私は2010年に入ってさらに色々なCVに参加希望し、そして落ちまくった。
salad@4th、EVE Festival 3rd、円描第伍章、0+2nd等々挙げればきりがないが、とにかく出すCVに片っ端から落選した。合格率はおそらく30%以下だっただろう。

しかもこの年にはhinekureさん、Meves、kaidanさん等新たなインフィニストが台頭してくる。挑戦するCVのレベルが近かったこともあり、自分が落ちているのにこの人たちが出ている、ということも頻繁にあった。こちらとしては悔しくて仕方ない。







さらにこの年公開されたSPSL'7thにはmindが出演しており、彼のインフィニティが大きな反響を呼んだ。
したらばでも各人のブログでも、こいつが最強だな、という声が聞かれるようになる。



どうやら彼らと張り合うレベルに達するにはまだまだ時間がかかるようだとある種諦めを感じつつ練習を続けていた。
彼らのFSは片っ端から解析して盗めるコンボは全部盗んだ。今でもそうなのだが、どうも私は見栄えの良いコンボを開発するのが苦手らしい。planter*さんやMariaさん等、08年以前のインフィニストをまとめて解析したのもこの時期のことである。

そして煮え切らない思いを抱えたまま年を越した2011年1月、私は生涯初めてCVに招待され、少しずつ周囲の評価が変わっていくのを感じ始める(続く)

  1. ペン回し
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インフィニティにおける未開拓分野についての覚え書き :: 2016/08/11(Thu)

未開拓分野についての覚え書きと題して、インフィニティにおいてさらなる掘り下げが見込まれる分野を確認する。各分野の先行作品を挙げた上で、それらの問題点や不足点を指摘し、筆者なりの見解を示す。
具体的なネタを提供する内容ではないが、当記事を読んだインフィニストが何かしらの着想を得てインフィニティの世界をさらに発展させてくれることを期待する。

未だ世に出ていない構想を文章で発表してしまうのはFSのネタバレになるため、既に一度は試された発想だが、視点を変えて取り組めばより一層の開拓が可能と思われるものを扱うこととする。


○順回転統一

未だ完成を見ていない大きな未開拓分野の一つ。逆回転統一ではmindのSPSL'7th, JapEn 8thが有名だが、順回転では今のところ決定的なFSが出ていない。
逆回転に比べ動きのバリエーションが少ないこと、手の平を見せる動きが多くなりワンパになりやすいことなどが原因として考えられる。

ippei - JapEn 6th



他系統の技を組み込みながら回転方向を統一し、違和感なくまとめあげている。
構成にしつこさやワンパ感はないが、逆に違和感がなすぎて順回転統一であることが分かりにくく、テーマとして成功しているのかどうかは判断しづらい。


mind - lvt.Cup 1次リーグ



インフィオンリーの順回転統一。順回転という縛りの中で様々な種類のコンボを使用している。
単調に見せないようにする工夫は感じるものの、やはり順回転特有のワンパ感が残っており、特に5秒-8秒あたりでは動きの被りがあるように見えてしまう。上に挙げたippei氏のFSに比べテーマ性は伝わってくるものの、構成としての完成度、まとまり具合は改善の余地があるように見える。

他系統を組み込めばワンパ感を消しやすくなるが、その代わり順回転統一であることがわかりにくくなる。一方インフィ系統だけで組めば順回転であることは間違いなく伝わるが、動きのしつこさとの戦いになる。
順回転統一であることが一目でわかり、かつワンパではないFSが組めれば言うことなしだが、現時点では誰も成功していない。


○軸縛り

インフィニティは複雑な技という印象を持たれがちだが、実は他のどんな系統よりも使用軸の数を減らしてシンプルな構成にすることも可能である。一つのピボットで可能な動きがとても多いため、慣れれば同軸で何秒も回し続けることもできる。

Beige - JapEn 11th



FSの中盤を25軸縛りで構成したFS。テーマはわかりやすいが構成は粗い。
わかりやすさを重視してあえてこのような構成にしたのだが、まとまりを意識するなら25要素を始動及び〆にも含ませる必要があったかもしれない。

特定の指だけを使っていることを示すには、使用する軸以外の軸の扱いが重要になる。25なら自然と他の軸は曲がるが、他のピボットを用いる場合は意識的に指を曲げる必要があるだろう。
また、軸縛りをテーマにするからといって、特定の軸だけで5秒6秒と回し続ける必要はない。特定の軸の使用頻度を高めるのも構想として面白い。その場合ワンパ感を如何に拭えるかが勝負となるだろう。
今のところ軸縛りをテーマとしたインフィFSはおそらくBeigeのものだけであり、しかも構成的にかなり粗がある。このFS一本で軸縛りというテーマが完結したとは到底思えない。柔軟な発想で取り組む人が現れることを期待する。


○インフィニティ×タップ

インフィニティの大きな動きとタップの細かい切り返しは相性が良い。以前からこの組み合わせに可能性を感じていたのだが、最近とても良いFSを見たので紹介しておく。

Iful - grax即席



テーマが非常にわかりやすく、構成全体のまとまりもある。
切り返しパートが序盤と〆前に配置してあり全体としてつり合いがとれている。

タップの鋭い動きとインフィのゆったりとした動きの対比は非常に美しい流れを生むことがある。大抵インフィニストはこの手の技が苦手なので、Iful氏のようにインフィ以外の技に精通した人の方が向いているかもしれない。筆者自身もSPSL'8thで一度試してみたが、技術不足のために中途半端な構成になってしまった。
また、monji氏のFSにもインフィとタップの組み合わせが見られるが、彼は細かく切り返すより一度ペンの動きを止め、FSの切れ目として使用することが多い。このような使い方も一つの可能性だが、むやみに使うと流れを切ってしまう恐れがあるため注意が必要である。monji氏の構成力があって成り立つ組み方だろう。


○コンティニュアス

インフィFSの中にコンティニュアス系のコンボが用いられることは滅多にない。今年に入ってから発見された分野で、さらなる発展が見込める。

mind - spirexia



終盤の指ぬきコント技を主軸に据えたFS。
前半から中盤にかけては1軸周辺の切り返しを多用し、終盤のコント技が浮かないような雰囲気作りができている。

コント技を使用する際の課題は、コント部分を周りから浮かせないこと、FS全体がワンパにならないことである。FS全体を特に工夫のないインフィコンボで構成してしまうと、コント技の部分だけが他の部分から浮いてしまう可能性が高い。中心となるコンボ以外にも繰り返しの動きを取り入れ、構成に伏線を張る工夫が必要となる。



まとまりのない文章となりましたが、以上がPen Spinning Memorandum参加記事となります。
筆不精ゆえにきっかけがないと何も書きませんので、貴重な機会を提供してくださったThe CCAWさんとPragueさんには感謝しております。

  1. ペン回し
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lvt.Cupを終えて :: 2016/08/08(Mon)

日が空いてしまいましたが簡単に書いておきます。

今大会僕は3位に入賞することができました。一応これでも優勝を狙っていたのでちょっと悔しいけど上位の二人に並ぶ動画が撮れたとも思わないので大人しく結果を受け止めています。
最近歴8年目にして成長期を迎えているようなのでこれからも前向きにコツコツやっていきます。目下のところではいい加減ナランハ優勝したいね。大会という大会ほとんど出てるのに未だ優勝経験ナシじゃ流石に格好付かないので。

ともあれラブトラップの皆さんお疲れ様でした。賞金はペン回し関係で必要になるまで取っておきます。

以下一次と決勝それぞれの動画について書いておきます。


・1次リーグ



切り返しまくりで1軸使いまくりというインフィの禁忌に触れまくったFS。
もともとエアスピ×インフィをテーマとした別のオーダーで撮っていたんですが、今大会向きでないなと構成を一新して30分くらいで撮りなおしたのがこの動画です。
以前から温めていた14,15で切り返す流れや、最近一平さんが使っている1軸絡みの縦ウインドミルを見せ場に取り入れて無理のない範囲でまとめました。去年のジャペンもそうだけどやっぱり肩肘張らないで撮った方が良い物が撮れるんだよね。わかっちゃいるけどどうしても遊びたくなってしまう。
そういえばこのFSやたら難易度が高く付いてたけど別に難しいことは何もやってないです。インフィは1軸の使用頻度が高ければ高いほどペンの動きが制御しやすくなって難易度は下がります。多少技術がある人ならすぐコピーできるんじゃないかな。

余談ですが1次リーグの没になったエアスピFSはspinfestに流しました(→https://www.youtube.com/watch?v=A_EQ2RpYowk
こういう遊んだFSは大会よりCVで見たいよね。ctionさんに格好良く使ってもらえたので撮りなおして正解でした。


・決勝リーグ



ジャペン10thぶりにパムスピを使ってみました。10thではパムスピを後半に入れてFSの中心に据えていたので、今回は前半に入れてFSの導入として活用してみました。
パムスピ→インフィはもはや手癖なのでさほど苦労しなかったんですけど、そのあとのインフィ→セミリバからのカージオイドリバの流れにえらく苦しめられました。セミリバのキャッチがペン先ギリギリに来ないとつながらないので上手にずらさないといけないんですよ。思い付きで入れていい技じゃなかったと反省してます。
構成はいい感じに組めたと思うけど全体的に技の粗さが目立つのが惜しい。見返したくないような出来ではないけど1次リーグのFSの方が気に入ってます。

  1. ペン回し
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